水の領域

瑞木理央(みずき・りお)の短歌と詩

2019-01-25から1日間の記事一覧

【連作短歌】 星の時間を生きる

金のペン銀のペンから星が降る何もない日をきらきらにする 逆走の水星(マーキュリー)おどけた声で古い手紙を曝きはじめる 宝石のような時間を終えてやや恥ずかしそうに宵の金星(ヴィーナス) 眼に映るすべてのものを焼き尽くす前の乾いた胸に火星(マルス…