水の領域

瑞木理央(みずき・りお)の短歌と詩

2019-06-22から1日間の記事一覧

【短歌】夏の散歩道

森をゆく 梢を鳴らす風音に耳をふさいでずんずん歩く 樹がとぎれ空がひらけてその下に団地の群れがぎゅうぎゅう光る * * * 雨。 雨粒がやけに大きい夕立に打たれて走るでもなく濡れる 青空が見えているのに強くなる雨のあしおとまた遠くなる 濡れた服はす…