2019-03-16 【連作短歌】月のマイルストーン 短歌 連作短歌 サイバースペース5部作 穢された月の記憶がよぎる空、あなたの嘘を曝くさきぶれ 語れない罪を負うひと月の夜はつきのひかりにさえ怯えつつ なまぬるい外気に触れて ささくれた言葉にバンドエイドを巻いて ただひとりの闘いひとつ終えるたび拡がってゆくかなしみの染み 弱くあることがさらなる自由へとつづく道には花だけがある 振り返りふりかえり咲く幾重もの花びらの紋、砂に託して 印影のようにあしあと刻みつつマイルストーンを跳び越えてゆく ユートピアまで何マイル? 振り向けば運命だけが見送っていた note.com