【短歌】小さな手紙
「小さな手紙」
桜餅の葉にふくまれた塩分が朝(あした)わたしの涙にかわる
ノラ猫に生まれかわって来世では煮干しが泳ぐ海辺で暮らそう
薄闇の底に光はしらしらとあなたの石を照らしはじめる
家じゅうを探しまわって見つからず開けた窓から来る青い鳥
冬の日のこころの淵につもる雪 月には月の道があるから
絹さやのすじを引きつつきららかな翠(みどり)の風をわたしに招く
渡り鳥のように世界を翔けめぐる未来の文字も雨に滲みるか
ーー ☆ ーー ☆ ーー ☆ ーー ☆ ーー ☆
上記の短歌は、「月ノヒカリ」名義で2009年から運営してきたブログに、固定ハンドルネームでコメントくださった方のお名前を詠み込んだものです。
※参照:【短歌】小さな手紙 ――読者の皆さんへ(身近な一歩が社会を変える♪)