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あすも短歌の花が咲く

都樹野ひかりの短歌置き場です。

短歌

【短歌】「かばん」4月号

追憶の傷に触れる書ノンブルが光になって弾けて消える 貫いた狂気の果ての残り火を光の消えた廃墟に灯す 溜め息がきこえる距離でそれぞれの宇宙に繋がる液晶の窓 暗号のような手紙を空に撃つあなたの指は近くて遠い 帽子から次々跳び出す鳩や花、リボンのよ…

【短歌】小さな手紙

「小さな手紙」 桜餅の葉にふくまれた塩分があした私の涙にかわる ノラ猫に生まれかわって来世では煮干しが泳ぐ海辺で暮らそう 薄闇の底に光はしらしらとあなたの石を照らしはじめる 家じゅうを探しまわって見つからず開けた窓から来る青い鳥 冬の日のこころ…